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遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研が本人役を演じるコメディー。名脇役6人は、中国の動画配信サイトから大型オファーを受ける。主演は大物俳優、監督も世界的な人物と聞き、最初は警戒するも受諾することに。すると、監督から役作りのために3カ月間、共同生活を送るよう言われる。

遠藤憲一と松重豊には「芸能界で共演NG」とのうわさがあり、寺島進がある朝その記事を発見。「キャラがかぶっている」と書かれているが、二人は記事の内容を穏やかに否定し、近々刑事ドラマで初のW主演を果たすことを明かす。だが、うわさを真に受けたドラマの現場は「かぶる」が禁句になり、空気が張り詰めていた。

光石研は連続ドラマ「W不倫の悲劇」で共演する山口紗弥加に誘われ、自宅を訪れる。山口の手料理を堪能するなど楽しく過ごし、気分良く帰ろうとするが、山口に引き留められる。一方、シェアハウスでは大杉漣が松重豊に深刻な面持ちで「10年前に撮影した映画のフィルムが盗まれた。犯人はこの中にいる」と相談する。

直感派の寺島進と理論派の田口トモロヲは、役作りにおいて水と油で気が合わない。そんな二人がアクション映画で共演することになるが、田口がこだわりを主張し過ぎて撮影が遅れたため、寺島は駄目出しをする。しかし、クライマックスシーンの階段落ちでは、高所恐怖症の寺島がためらい険悪な空気になってしまう。

松重豊ら6人は、学園ドラマ仕立ての“フケメンパラダイス”という設定で、女性シンガーのミュージックビデオに出演することに。高校生役の松重は若手人気俳優と女性シンガーを取り合う演技に大苦戦。監督からのむちゃな要望にだんだんと現場が混乱していく中、バイプレイヤーたちは役者としての技量を見せる。

大杉漣が「『バイプレイヤーズ』の企画が売られた」と騒ぎだし、遠藤憲一に「誰がパクったのか確認してほしい」と依頼。遠藤が企画が持ち込まれたテレビ東京を訪ねると、ある俳優が脚本を手掛けていることが判明。事実を知った大杉は激怒し、その俳優がいる劇場で待ち伏せすると、俳優は大杉の顔を見るなり逃げ出す。

寺島進は、ファンレターを送ってくれる保育園のきょうだいに会いに行くことに。しかし、きょうだいは保育園で「殺し屋の友達」とからかわれていた。自分が悪役を演じることで、ファンがいじめられることに苦悩した寺島は、悪役をやめる決意をする。だがその矢先、後輩の初監督作品で悪役をオファーされてしまう。

「七人の侍」の企画が4カ月前に頓挫していたことが発覚する。大杉漣がフィルムを盗んだ犯人を捜すため、事実を隠して共同生活をしていたと告白。激怒した5人は家を出ていってしまう。そんな中、大杉は「信頼を回復するには仕事」だと考えテレビ局行脚を行い、全キー局の番組出演が決定。激動の撮影の日々が始まる。

大杉漣は失踪中の鬼屋敷監督を捜し出し、10年前にラストシーン目前で撮影中止となった映画「バイプレイヤーズ」のラストシーンを撮ってもらいたいと、5人に話す。捜索を託された遠藤憲一と田口トモロヲは鬼屋敷が移住したとうわさされる“栗卒村”へ向かうと、そこは住人が有名人にそっくりという不思議な村だった。

「バイプレイヤーズ」のフィルムが、ある女優の家で発見され、6人で確かめに行こうと盛り上がるが光石研だけは口を開かない。光石は10年前、その女優とのラブシーンを“ドタキャン”して怒らせてしまった過去があった。そんな中、険悪な関係になってしまった人に謝罪して関係を修復するバラエティーの話が舞い込む。

大杉漣らは紛失していたフィルムを取り戻し、ラストシーンを撮れば完成だと意気込む。だが映像には芸能界のドンと呼ばれる人物が愛人と映っており、光石研は「これ以上は無理だ」と断念。そんな6人の前にある俳優が現れ、主演に人気若手俳優を加えた全く新しい商業映画「バイプレイヤーズ」の作り直しを提案する。

6人は制作した映画「バイプレイヤーズ」で賞賛を浴びるが、日本アカデミー賞の受賞会場で、大杉漣が監督の鬼屋敷（岩松了）に刺される事件が起きてしまう。10年後、シェアハウスにはバラエティー番組収録のため、池松壮亮が訪れる。池松はそこで、役者の誇りを忘れ、変わり果てた姿の6人を目の当たりにする。

日本の名バイプレイヤーたちが本人役で登場し、共同生活する姿を描く。テレ東の朝ドラ「しまっこさん」に出演することになった遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、松重豊、光石研の5人は、大杉の所有する船でロケ地の雄父ヶ島へ向かう。しかし、大杉らがたどり着いたのは人の気配がなく、猿しかいない無人島だった。そんな中、雄父ヶ島では「しまっこさん」の撮影がスタートする。ヒロイン役の本田望結に続き、吉田羊、岡田将生もクランクイン。大杉ら5人がいない状況を知った役所広司は、彼らの代役を立てることを提案する。

遭難していた大杉漣らは、ようやく朝ドラ「しまっこさん」の撮影に合流する。撮影は順調に進むが、5人はエキストラ扱いの役になったため出番がほとんどなくなってしまう。さらに出演者が増えたことでホテルの空き室もなくなり、大杉らは廃屋“島ハウス”で寝泊まりするようスタッフに要求される。

「しまっこさん」の撮影現場で、板谷由夏は吉田羊との共演シーンに悩んでいた。板谷は仲のいい田口トモロヲに相談しようとするが、高熱で寝込んでいるのを知り、見舞いに訪れる。板谷の訪問に驚く“バイプレイヤーズ”だったが、板谷と吉田の意外な確執を知ってしまう。そんな中、ある役者が一人欠ける。

話題作りのため、ユースケ・サンタマリアが朝ドラ「しまっこさん」の監督を務めることになる。島ハウスを訪れたユースケは、「撮影をここでやろう」と言いだす。そして撮影がスタートすると、むちゃな演出により島ハウスがどんどん壊れていく。そんな中、光石研は島で里見浩太朗と擦れ違う。

クランクアップ間近の「しまっこさん」の現場で、大杉漣は世話になった人々に恩返しすることを決意する。そんな中、“バイプレイヤーズ”の撮影は終了し、花束贈呈もないまま大杉以外の4人は早々に島を離れてしまう。その後、スタッフ不足で現場は混乱状態に。残された大杉は、とある行動を取る。